インプラントをご検討されている方の多くは「インプラントしているということが外見でわかりますか?」というご質問をされます。私たち歯科医師は「ほとんどわかりません」と答えます。
続けてインプラントにはもっと大切なことがあるんですというお話をさせていただきます。それは「噛む力」
です。今回は自分の力で噛むということが外見に与える影響についてお話ししたいと思います。
インプラントの外見と噛む力
インプラントの外見はほとんど天然歯と変わらない
インプラントが誕生して以来、治療の技術は日々進歩し、素材面や機能面においてもめざましてく発達しながら現在に至っています。その美しさは天然歯にとても近いものになっています。
人工歯は色や大きさを周りの歯とバランスをとることができるので装着するとほとんど人工歯であることはわからなくなるのです。
また、インプラントは人工の歯根を骨の中に埋め込み人工歯を装着するため、部分入れ歯のように金属のひっかけなどはありません。なので外れる心配もなく自然に口を開けて話し、気にすることなく思いっきり笑ったりかみしめることができ、その使用感は自然な感覚です。
しかしデメリットもないわけではありません。インプラントでも歯茎が弱わると歯周病と同じように歯が少し長くなったように見えてしまうことです。これくらいです。
しっかりと噛む力をつけられるということが大事です!
インプラントにすることで噛む力が天然の歯の8割程度くらいまで回復すると考えられています。しっかりと自分のあごの力で噛むことで力が加えられ骨がやせるのを防ぐことができます。
入れ歯の場合は自分では十分に力を加えることが難しくなるためにあごの力が弱り、骨がやせてしまいます。結果的に歯の抜けている部分やあごの骨が痩せ、老人性の顔に変化していってしまうのです。
また自分の歯を失ってしまったという喪失感もあり精神的に負担を持つ方も多いのも事実です。
このようにインプラントは見た目もとても大切なのですが、骨の状態やあごの力など保つという面もとても大切なのです。
まとめ
インプラントは入れ歯と違い「自分の歯、自分の力で噛める」という「自分の」というところが大きなメリットだと考えます。人の体と同じく口腔内もある程度自分の力で加圧し鍛えながら健康状態を保つ必要があるのです。
歯が抜けているので入れ歯を検討している方、インプラントを検討されている方は是非お気軽にご相談ください。それぞれの詳しいご説明させていただき患者様にとって最適な治療をご提案させていただきます。