成長する子供と共に歯もどんどん成長し生え揃っていきます。第一大臼歯が生え、乳歯から永久歯に生え変わり、第二永久歯が生え揃い、永久歯列が完成します。
口腔内の状態は発達段階によって大きな差があり、強く丈夫な歯を作り出すためにはそれぞれの段階に適した歯磨き方法が必要になります。
今回は強く丈夫な歯を作り出すために子供の成長段階に適した歯磨き方法をご紹介します。
なお今回の成長段階とは以下を対象としています。
- 幼稚園・保育園児
- 小学校低学年
- 小学校中学年
- 小学校高学年
- 中学校
- 高等学校
- 中等教育学校
子供の発達段階に応じた歯磨き方法
幼稚園・保育園児
第一大臼歯が生え始めるので食べた後にはしっかりと歯磨きをする習慣をつけるようにし、ぷくぷくうがいができるようになりましょう。
小学校低学年
第一大臼歯が生え揃って上下が噛み合わさるようになると共に上下の前歯も生え揃うので、それぞれをしっかり意識して磨くようにしましょう。また、上下の前歯の外側も細かく丁寧に磨くようにしましょう。
小学校中学年
乳臼歯が小臼歯に生え変わり、乳犬歯が犬歯に生え変わる時期になるので、犬歯、小臼歯を丁寧にきれいに磨けるように心がけましょう。また、上下前歯の内側もしっかりと自分で磨けるようにしましょう。
小学校高学年
第二大臼歯が生え始める時期です。虫歯や歯肉炎に対しての正しい知識を持ち、自分の意思により歯磨きができるような習慣を持ちましょう。そして生え始めた第二大臼歯を意識して丁寧に磨くようにしましょう。またフッ素化物配合の歯磨剤やフロスなどの歯磨き用品についての知識も取り入れるようにしましょう。
中学校・高等学校
乳歯がすべて抜け、永久歯列が完成する時期です。また、第三大臼歯(智歯、親知らず)も生え始めます。まずは自分の歯並びや癖を知り歯磨き時の磨き残しをなくすように心がけましょう。
またフロスなどの歯磨き用具を自分の口腔環境に合わせ工夫して使用し、フッ素化物配合歯磨剤の正しい知識を身につけ歯磨きに生かすようになりましょう。
生活習慣とむし歯、歯肉炎の関係を正しく理解し予防の為に自らの生活改善を意識できるようになりましょう。
子供の発達段階に応じた歯磨き方法のポイント
- 年齢に応じて変化する口腔環境に応じた歯磨きや意識を持てるようになりましょう。
- 口腔環境を整えるための歯磨剤やフロスなどの歯磨き補助用品を正しく使いましょう。
- むし歯や歯肉炎が生活習慣と深く関係していることを認識しましょう。