歯肉炎とは歯周病の初期段階に起こる歯茎の炎症で歯茎の腫れ、ブラッシング時に血が出たりというのが主な症状です。歯肉炎の段階では痛みはなく放置しがちになりますが、放っておくことで歯肉炎から歯周炎になり、さらに重度の歯周炎へと悪化してしまいます。歯肉炎の段階でしっかりとケアすることがポイントとなります。
歯肉炎が起こる原因と症状の進行
進行1:健康な歯
健康な状態の歯肉には歯との間に歯肉溝という0.5~2mmの溝があります。歯周病の始まりはこの溝に歯垢がたまることによりはじまります。
進行2:歯肉炎
歯肉溝に歯垢がたまり歯肉に炎症がおき腫れあがることにより歯肉溝はどんどん深くなっていきます。そしてこの深くなった歯肉溝は歯周ポケットへと変化していきます。歯肉には炎症が起こり歯茎より血が出るようになってきます。
進行3:歯周炎
さらに炎症が進み腫れが大きくなると歯肉ポケットが深くなり、歯周ポケットとなりポケットに歯周病菌が入り込み歯を支える役割の骨にも炎症が起こし溶かしていきます。
歯肉炎を予防するために
歯肉炎を予防するには歯肉炎になっているところを見つけブラッシングすることが重要です。
状態 | 健康な歯肉 | 歯肉炎になった歯肉 |
色 | 薄いピンク | 赤っぽい赤紫色 |
触感 | 引き締まりかたい | 腫れてやわらかい |
形 | 歯と歯の間に三角になっている | 丸く分厚くふくらみがある |
出血 | なし | 触ると出血 |
上記の表を参考に手鏡でしっかりと自分の歯と歯茎の間をチェックしていきます。ポイントは色、触感、形、出血の4ポイントです。歯肉炎かもと思う箇所をしっかりとチェックしていきます。
歯肉炎かもと思うポイントにはしっかりとブラッシングしていきます。歯ブラシの今朝気を歯と歯茎の境目に焼く45度の角度で細かく横に動かしブラッシングしてください。ブラッシング方法を詳しく知りたい方は是非岡田歯科医院へご来院ください。ひとりひとりの歯の形や口腔環境にあったブラッシング方法をレクチャーさせていただきます。
さらにデンタルフロスや歯間ブラシで歯間部の清掃をすることも歯肉炎の防止にはかなり役立ちます。
また、歯磨き後寝る前にデンタルリンス(マウスウォッシュ)も予防には効果的です。
歯周病予防のポイント
- 毎日と歯肉の状態をチェックする
- 歯と歯茎のブラッシング
- 歯間ブラシで清掃する
- 寝る前のマウスウォッシュ
- 歯科医院でブラッシング指導してもらう