今まで歯周病とは病気なのか、歯周病の予防方法などについて学んできました。今回は実際に歯周病になった場合にどのように治療をするのかを学んで行きたいと思います。
早期発見・早期治療が重要!歯周病の治療方法について
進行してしまった歯周病部位の歯肉をはがし歯根を露出させ、歯根の表面についた歯石や菌を取り除き、はがした歯肉と歯槽骨を整形する「歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ)」と言う外科的治療を行います。これはフラップ手術とも言われ、歯肉を剥がすと聞くと「なんだか痛そう」な術名ですが、痛みはほとんど無く治療することができます。
また近年では歯周病で失われた歯槽根にコラーゲンのような特殊な膜で歯周組織を再生する「歯周組織再生誘導法」(GTR法)と言う方法で治療することもできるようになりました。今までは抜歯するしか方法がなかった場合でも歯を残すことが可能となりました。
どんどん進む歯周病治療
歯周病の治療方法はどんどん進み現在では歯槽骨を作るためにエムドゲインという薬剤を塗る方法や歯周病が進行して膿ができているような場合には、麻酔を行い切開しテトラサイクリン系の抗生物質を歯周ポケットの奥に入れる治療方法も広く行われています。
また、歯茎に腫れや痛みがある状態の場合にはうがい薬や消毒で歯周ポケット内の汚れを直接洗い流す治療も非常に有効的な治療です。
進みきってしまった歯周病への対処法
歯周病の治療はどんどん進んではいますが、どうしても歯を残せないほど歯周病が進行している場合があります。このような場合には無理に歯を残そうとすると他の歯への悪影響が考えられますので早めの抜歯を検討し歯科医師の判断に任せたほうが良いでしょう。
歯周病治療のまとめ
歯周病は近年どんどん治療方法が進んでいます。痛みを伴う治療はほとんどないので、歯周病の進行度合いに合った治療を行うようにしましょう。また、歯周病が進みきってしまうと抜歯しか方法がなくなりますので、歯茎の痛みや腫れなどが症状として現れたら速やかに歯科医院での診察を受けるようにしましょう!
歯周病は早期発見でしっかり治療するようにしましょう!